様々な式典で出される祝電。一般的には、結婚式に出席出来ない際に送るケースが多いです。しかし、祝電を送った事がない人は「差出人や宛名はどうすべき?」「送るタイミングはいつ?」と悩んでしまいます。祝電を初めて送る時の文章で必要なマナーを解説します。例文を交えて書き方も紹介します。
祝電について
“祝電”と略されて使われている事から、イマイチその意味がピンと来ない人もいるかもしれません。祝電とは、“祝いの電報”を意味する言葉です。電信を用いた“祝い”の文書配達サービスと考えると分かりやすいです。冒頭でお伝えした通り、祝電は結婚式で送る機会がある方が多いです。
その他に、卒園や卒業式から会社に関わるお祝い事、授賞式でも送られるような“お祝いごと”に関わる式典で送られる電報です。今回は、結婚式を想定した祝電について解説していきます。
祝電を出すタイミング
祝電を受け取った側は、その心遣いに大変感動してくれるはずです。しかし、送るタイミングを間違うと逆にマナー違反となってしまう為注意が必要です。基本的に祝電はその式典が開催される会場に当日の朝までに届けておく事がマナーとされています。
ただし、数ヶ月前から結婚式の会場が決まっているなら、そこの結婚式の担当スタッフが取り次いでくれる為、早めに送る事は可能です。
祝電を送る時の文章のマナー
祝電を送る時の文章作成におけるマナーについてまとめていきます。
- 宛名と差出人の書き方
- 送る側に対応した内容に
- 忌み言葉は避ける
- ネガティブな事は避ける
それぞれ解説していきます。
宛名と差出人の書き方
結婚式の祝電で最も悩んでしまうところが宛名や差出人です。
宛名
まず、祝電の宛名に関しては面識がある人1名を宛名にしてもマナー違反にはなりません。もちろん、双方に面識があれば双方を記載しますが、女性1人であれば旧姓であれば問題ありません。
差出人
一方、差出人は個人で送るのであれば住所や電話番号や肩書きといった、“どういった関係の誰が差出人なのか”という部分を明確にすべきです。
送る側に対応した内容に
祝電の書き方のマナーとして、送る側に合った内容である事も重要です。当然、上司や会社関係の人に送る際はくだけた感じではなく、相手を敬う正しい文章を書く必要があります。逆に友人であれば、若干くだけた内容でも問題ありません。
ご両親の知人であれば多少無難な内容にしておくというように、相手に合わせた文章作成がマナーです。とても仲の良い友人なのに上司に送るような堅苦しい内容は、会場の多くの人に違和感を与えますので注意すべきです。
忌み言葉は避ける
結婚式をはじめ、祝電は祝う気持ちを送る為の送られる電報です。その為、忌み言葉を使う事は確実にマナー違反となります。
“死”というような、ストーリーや文章の流れ的にあっても不自然でなかったとしても、マナー違反となる為使用には注意しなければなりません。また、「重ね重ね」といった繰り返す言葉というのは“再婚”を連想させるので避けるのがマナーです。
ネガティブな事は避ける
忌み言葉や再婚を連想させる言葉はもちろんですが、根本的にネガティブな言葉だったり、相手のよくない過去をほじくるような文章はマナー違反です。
“昔は複数の女性と付き合っていたお前も…”とか“頼りない上司だと噂が蔓延していましたが…”というような、相手を下げるような内容は結婚する本人や参加者を不快にさせます。絶対にネガティブな事は避けるよう、文章を作成して下さい。
祝電の例文
祝電のマナーに注意した例文を紹介していきます。
ご結婚おめでとうございます
新しい人生のスタートの日を迎えられ、喜びでいっぱいの事と思います
末ながいお幸せとさらなる飛躍を心よりお祈り申しあげます
一方、友達であればこういった例文を使って下さい
結婚おめでとう!
これからも 大切な人として、お互いにいたわり合いお暮らし下さい
末永く実りある幸せなご家庭を築かれますよう祈念致します
祝電は早めのタイミングで提出!お祝いの言葉を丁寧に述べるのがマナー
祝電にはさまざまなマナーがありますが、根本的に相手を思いやり祝う事を念頭に置いて作る事が重要です。まずは、思いの丈を書き記し、そこからマナー違反になっていないか確認して修正していけば良いです。
そして、結婚式は準備が沢山あって大変なイベントです。早めのタイミングで余裕を持ったスケジュールで送ると親切です。ぜひ、あなたらしい心のこもった祝電を送ってみて下さい。