職場の会議や何らかのイベント、外部の方を呼んでのセミナーの際、お弁当を用意するシチュエーションが出てくるかもしれません。その際、お弁当を用意する係になっているなら、どのように出すべきか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。ビジネスマナーとしての仕出し弁当およびお茶の出し方やお弁当の配膳はどうすればいいのかを解説します。来客時にも役立つビジネスマナーです。
お弁当を出す上での注意点
ビジネスマナーにおける、お弁当の出し方における注意点をまとめました。
メニューに配慮
親しい仲間とのプライベートでお弁当係になったのであれな、ざっくばらんに適当な種類の弁当を購入するといった方法でよいでしょう。しかし、ビジネスでお弁当を用意するならメニューに配慮すべきです。
もちろん、人によっては好き嫌いがあるでしょうが、一人ずつの好みいに合わせられないケースもあるでしょう。その際、以下の食材のようにバランスよく用意しておくのが基本です。
- 肉
- 魚
- 野菜
さらに、午前中で会議が終了し、お弁当の後は解散といった流れでない限り、以下は避けるのが基本となります。
- 揚げ物ばかり
- 時間が経過すれば美味しくなくなるようなもの
- 生もの
まず、どういった人たちが集まるのか、どのくらいの時間に食べるのか、食べる環境について理解した上でお弁当の出し方や配膳を考えるのが良いです。
【ビジネスマナー1】時間を必ず合わせる
何もリミットがなく会議などが開催されるといった事は少ないでしょう。とくに外部の方を招くような会議であれば、スケジュールを組んだ上で会議が進められていく事は間違いないでしょう。例えば、すでにお弁当を用意した上で会議が始まるのであればよいですが、仕出し弁当のように時間に合わせて発注を行うケースもあります。
この際、昼食の時間などが決められているのに、ギリギリに注文したり、その時間になって注文するなどした場合、遅れてしまい参加者がイライラしてしまいます。出来るだけ、昼食に間に合うタイミングでお弁当を用意出来るように手配しておくのが、ビジネスマナーの基本といえるでしょう。
また、会議が白熱してしまって昼食の時間がズレ込む事もあります。そういったケースでも、出来るだけ昼食の時間は合わせるようにしないと、いろいろとその後に不具合が出てきてしまう事から注意すべきです。
【ビジネスマナー2】飲み物についても配慮
お弁当を出す際、飲み物についても配慮する必要があります。多くのケースで、飲み物も忘れずにセットになっている事がありますが、基本的には飲み物は別途購入すべきです。
飲み物は自分で用意する…と思い、何も用意していないとビジネスマナーがなっていないと思われてしまいます。お弁当を出す上で、お茶やウーロン茶、または水など、誰もが飲めるようなものを用意しておくとよいです。予算的に難しいなら、紙パックなど安価なものを購入しておき、それを一緒に出すといった方法もあります。
仮に飲み物に手がつけられなくても、ビジネスマナーとして用意しておくのは基本ですので忘れないようにしたいところです。
仕出し弁当の出し方
ビジネスマナーにおけるお弁当の出し方について解説します。
【出し方1】別室のケース
一つの会議室などで打ち合わせが行われ、そのまま食事をするといったケースもあります。しかし、一方で昼食を取る部屋とは別の部屋で会議やイベントを行うなど、別部屋での食事となる機会も少なくありません。
さて、昼食を取る場所とは違う場所で活動をしていたら、時間になる少し前にテーブルに並べるといったスタイルがマナーです。とくに席順などは決められていない事が多い為、席に対応した形で規律よく並べていくようにしましょう。
【出し方2】スムーズな配膳
大人数にお弁当を提供するなら、一人で全ての人に手渡しで配膳するといった流れです。その為、基本的に下座へどんどん送ってもらうように促すのも問題ありません。
【出し方3】メモなどを上手に活用
会議が長引いた際、上記でお伝えしたように昼食の時間に切り上げてもらうのが一般的です。
しかし、自分に裁量で会議をストップさせる事が難しいなら、上司や会議を回している人物にメモなどを利用して、弁当の用意について聞きましょう。あまり回りくどい事を書くのではなく、「昼食の準備はしますか?イエス・ノー」など、チェックしてもらえるようなわかりやすいメモにしておくとよいでしょう。
また、予め13時には必ず弁当を用意するといった事を決めておいたら、配膳台などに時間になったらお弁当を並べるといった手段もあります。そういった動きを出す事で、一旦昼食にしましょうといった声をかけやすくなるといった印象を与えられるでしょう。
片付けもスムーズに進めるのがマナー
ビジネスマナーの基本として、お弁当を出したらすぐに片付けるといった事もポイントです。出し方だけでなく、手際よく片づけをするところまで行うとスマートで気持ちの良いお弁当対応になります。お弁当を用意する機会がある方は本記事を参考にしてみましょう。きっと、一目置かれる存在になるかもしれません。