言葉・意味・使い方

【スキーム】とはどんな意味?使い方や例文を紹介!類義語との違いを上手く使い分けて仕事の現場でかっこよく!



【スキーム】とはどんな意味?使い方や例文を紹介!類義語との違いを上手く使い分けて仕事の現場でかっこよく!

仕事では【ビジネスワード】という、業務をより円滑に進める為に活用されている専用ワードがあります。ビジネスワードを使うと、長い説明が短く済ませる事が出来る為使っている方もたくさんいらっしゃいます。中でも【スキーム】はよく活用されるので、しっかりと覚えておきたいワードの一つです。【スキーム】とはどんな意味を持つのか、例文を交えて使い方を解説します。

スキームとは?

仕事の現場で活用されている【スキーム】は、以下のような意味で活用されているワードです。

  • 枠組みを持った計画
  • 計画を伴う枠組み

一言で言うと【やり方】【メカニズム】【プラン】etcを意味しています。英語由来の【scheme】をカタカナ表記されたワードで【scheme】本来の意味は【悪巧み】【陰謀】etcといった、マイナスな意味があるのですが、日本の仕事の現場では悪い意味では活用されていません。

使い方

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よく活用されているのは、人や物、お金や情報etcの様々な仕事の資源が、人間の組織間で移動するような複雑な計画・難易度の高い方式etcを意味する場合に使用されています。

個人(単体)が立案した【個人の行動計画】については【計画スキーム】といった呼び方はあまりされないようなので覚えておくと良いです。

実際に活用されている使い方は以下のとおりです。

  • プロジェクトスキーム
  • M&Aスキーム
  • 集団投資スキーム
  • 資金調達(融資)スキーム
  • 運用スキーム

【ワード①】プロジェクトスキーム

プロジェクトの詳細な計画・構想に基づいたメカニズム・枠組みの事を言います。簡単に言うと【プロジェクト計画】や【プロジェクト構想】を意味しています。ただ単に立案しただけの計画や単純業務の範囲を決める枠組みetcとは違い【組織だった】【計画的に】etcといった効果や影響が期待されています。

詳細には新規プロジェクト計画策定の際に、仕入れや生産、営業、販売、資金の流れetc詳細な計画を立てる【スキーム図】を作成して説明される事がほとんどです。

【ワード②】M&Aスキーム

企業買収や合併を意味する【M&A】で活用されている手法、一連の流れの事を言います。主に、以下によるM&Aがあります。

  • 株式譲渡
  • プロジェクト譲渡
  • 第三者割当増資(新株引受)
  • 会社分割
  • 資本・業務提携

【ワード③】集団投資スキーム

複数の人に投資を募り、資金を集める不動産投資信託etcのような商品に対して主に活用されているスキームです。他にも、特定の資産から発生した、キャッシュフローを組み替えるメカニズムや、組み替えたキャッシュフローを投資家へ販売するメカニズムetcの【資産流動化型】があります。これらは、不動産流動化による【不動産証券化商品開発】や【販売】が当てはまります。

【ワード④】資金調達(融資)スキーム

新規のプロジェクトに必要な資金を、金融機関等から調達する為の、詳細な【計画】【メカニズム】【枠組み】の事を言います。詳細には【融資】【借り入れ】【第三者割当増資】【出資】【リース】【リースバック】【流動化】【ファクタリング】といったものを言います。また、ネットを使った資金調達のメカニズム【クラウドファンディング】も、資金調達スキームの一つとして考えられています。

【ワード⑤】運用スキーム

顧客から預かった資産の運用方法を図や表を使って表したものを言います。運用スキームの提示先は主に【顧客】になります。特定期間においての資産額増減や運用状況を説明して、顧客の投資判断に役立てたり理解度を高める為にとても役に立ちます。また、将来発生するかもしれないリスクや、新たに選択が出来る投資方法etcを組み入れる事も出来ます。

混同されやすいワード

  • フロー
  • ロジック
  • プラン

混同されやすいワードは、主に上記の3点です。各々との違いを詳しく説明していきます。

【スキーム】と【フロー】の違い

フローとは【流れ】という意味になりますが、仕事で活用されるフローは【仕事の流れ】という意味で活用されています。よく【業務フロー】etcという使い方がされますが、仕事の流れを可視化する為に、仕事の流れや仕事の流れを図に表したものを言います。スキームは計画etcの意味になりますので、フローとは全く異なるワードという事です。

【スキーム】と【ロジック】の違い

仕事で活用されているロジックの意味は以下を表しています。

  • 論理
  • 論法
  • 論理学
  • 議論のみちすじ

この中でも仕事の現場では【論理】としてのロジックがよく活用されています。よく【ロジックを組む】etcと活用されますが、これは、論理的に考える為の道筋、問題可決の為の計画や分析を行って、解決策を考案する事を言います。【スキーム】と似ているワードですが、スキームのように詳細な計画・枠組み・メカニズムetcを構築する手法では無いので【ロジック】とは異なります。

【スキーム】と【プラン】の違い

プランとは英語の【Plan】から来たワードで【計画】の意味があります。また【計画】に加え【予定】【考え】etcの意味も含まれています。【業務のプランを考える】といった、漠然としている計画を表す際に活用される事が多く、具体性に欠ける点が【スキーム】とは大きな違いになります。

例文

  • 次のプロジェクトのスキームについて、早急にまとめて提出するように
  • スキーム構築は、初期段階に行う事が望ましい
  • 明日の会議でこの件の進捗具合を発表する予定だったので、早急にスキームだけでも完成させてほしい
  • 新商品においての新しいプロジェクトスキームが必要だ
  • この会社は連携スキームがしっかりと構築されている

意味が似通っていて難しいが違いを認識して正しい使い方で話を進めよう!

【スキーム】は【やり方】【メカニズム】【プラン】etcを意味しており、仕事の現場ではよく活用されているワードの一つです。このように、仕事の現場では難しいワードもたくさんあります。まずは仕事の場でよく活用されているワードをチェックしてみると良いです。

基本的な意味さえ押さえておけば、理解出来るワードばかりなので覚えておくと良いです。意味が似ていても違うニュアンスのワードもあるので混同しないように間違いのない使い方で使いこなして下さい。