ビジネスをしていると、取引先などでお茶やペットボトルが差し出される事もあります。また、自社の会議であっても上司との打ち合わせや人事の話などで差し出されるなど、何かと飲料を飲む機会が訪れるものです。どういったタイミングで飲むのが正解なのでしょうか。ビジネスシーンにおけるお茶を飲むタイミングのマナーついて解説します。
ビジネスシーンでお茶が出るタイミング
ビジネスシーンでお茶が出るタイミングはいろいろです。もちろん、自らが単独で仕事をしている時に差し出される事もありますし、飲料は自ら用意するといったケースもあるでしょう。また、ちょっとした休憩時間に同僚や上司から缶コーヒーなどをおごってもらう事もあるかもしれません。
事実、こういったシチュエーションであればとくに飲みタイミングを意識する必要はないでしょう。しかし、状況によっては非常に難しいタイミングでお茶が出てくる事もあります。例えば、こういったタイミングのシチュエーションではどうするべきでしょうか。
- 取引先に訪問した際
- 打ち合わせ時
- 面接時
- 何らかの取材時
基本的にかしこまった取引の打ち合わせや相手先に訪問した際、お茶を出してくれる事が多い傾向です。この際、いきなり飲み出す事はビジネスマナーとしては違反とされる事もあり注意が必要でしょう。
ビジネスシーンでお茶を飲むタイミングは？
実際にビジネスシーンでお茶が差し出された際の飲むタイミングについて考えていきます。
【マナー１】声をかけられたら飲んでも構わない
取引先を訪れた際、“こちらをどうぞ”といった形で飲み物を受け取る事もあるでしょう。その際、注意したいのが放置してしまうといった事です。どうぞといわれているのに手をつけず、そのまま一口も飲まずに帰ってしまう…というのはマナー違反とされています。
古くは、こういった飲み物を飲む事はマナー違反であるなどといわれていたようですが、近年は基本的に考え方がかわってきます。一部の体質が古い企業であれば別ですが、基本的にお茶を差し出す側は、“リラックスしてもらい、取引が円滑に進んでほしい”といった気持ちで提供しています。
下手に飲まないと、警戒されているとか、何か勘ぐられていると思われる事もあり、あまりよい印象を与える事が出来ないのです。もし、自宅に人が来て差し出したお茶を一滴も飲まずに帰られたらどういった気分になるか、想像するとよいでしょう。
【マナー２】担当者がいないケース
お茶を先に差し出されたところで、目の前に担当者がいないシチュエーションではどうすればよいでしょうか。担当者がいない間に飲む事も最悪マナー違反とはいえませんが、やはり担当者側にもお茶が差し出されていたら待つのがマナーといえるでしょう。そして、担当者がやってきた上で飲む形がベターです。
【マナー３】飲む際は一声かける
お茶を用意してもらった後、飲むタイミングはシチュエーションによってかわってくるでしょう。しかし、ひとつ注意したいのが飲む時に一声かけるといった事です。例えば、お茶をどうぞ…といわれて無言で飲み出すと、ど事なく怖い印象を相手に与えてしまう恐れがあります。
とはいえ、“じゃ、遠慮なく！”といったカジュアルな雰囲気で飲むのも、初対面の打ち合わせなどであればマナーがないと思われる可能性があるでしょう。
【マナー４】お茶を飲み干すのはマナー違反？
さて、お茶を飲むタイミングについては上記で伝えたようなタイミングで問題ないでしょう。しかし、意外に悩んでしまうのが、差し出された飲料を飲み干すか否か、といったところです。
かなり喉が渇いているのであれば仕方ないにせよ、飲み干すのは少しマナーがないと思われてしまうという方もいるでしょう。しかし、一方で一口だけ口をつけた形で帰社する方もいます。非常に判断が分かれるところですが、じつは一口だけ飲んで終わりといった対応は失礼とされています。
【マナー５】ペットボトルを差し出されたケース
近年、さまざまな観点からお茶ではなくペットボトルを利用する企業も増えています。余計なお茶汲み担当者も不要ですし、衛生的なイメージがある事からペットボトルを差し出す企業がほとんどいっていいかもしれません。
さて、ペットボトルが差し出されたとしても飲むタイミングは変化しません。あくまで相手がどうぞといってくれてから口を付ける形で、特別コップなどに移し替える必要もないでしょう。ただし、飲んだらしっかりとペットボトルのキャップはしめて倒れてもこぼれないようにしましょう。
お茶やペットボトルを飲むマナーも知ろう
何気なく対応していたお茶を飲むタイミングにも、それなりにビジネスマナーが存在します。飲むタイミングや飲み方によって上品で気配りが出来る人だなという好印象を与える事でビジネスが有利に進むケースもゼロではありません。飲むタイミングを完璧にし、一目置かれるビジネスパーソンとして活躍を目指しましょう。
