退任や部活の退部や記念誌etcの雑誌に、寄稿文を書く機会があるかもしれないです。一般的な文書とは異なり、寄稿文は慶事etcに際して発行されるものですので、丁寧な書き方であるべきです。寄稿文は日常的に書くものではないので、例文やテンプレートを利用して間違いのない書き方で書いて下さい。
寄稿文の意味や書き方や例文やテンプレートや注意点etcを解説します。
寄稿文とは?
寄稿文とはどんな意味を持つ文書なのか確認します。
寄稿文=何らかの記念etcの慶事に際して発行される文書
その為、対象となる事象のお祝いの言葉をベースに書いて、自分がなぜこの寄稿文を出す事になったのかを丁寧に書く事が求められます。
さらに、関係性etcも書くので注意が欠かせないです。簡単に言うと、寄稿文とは依頼されて原稿を書いて送る文でもあります。お祝いetcのおめでたいシーンで依頼される文書なので、文章を書くのが苦手だからといって簡単に断れるような位置づけのものではないです。
寄稿文や投稿文の違い
寄稿文と投稿文の違いは、依頼されているかや依頼されていないかです。寄稿文は依頼をされて書きますが、投稿文は自発的に書きます。
寄稿文の書き方
寄稿文の書き方を解説します。
書き出しは無難な挨拶から
始めの書き出しは、季節の挨拶やスタンダードなテンプレートに沿ったもので問題ないです。あまりくだけた書き方だと、寄稿文を依頼した方にも問題が飛び火してしまって失礼になってしまいます。出来るだけ無難で品行方正な失礼のない文面が良いです。無理をして個性を出さなくて大丈夫です。
例:このたびは、○○企業の創立50周年を迎えられた事、心よりお慶び申し上げます
まずはお祝いの喜びを、書き出しに入れると良い印象を与えられます。
これまでを振り返る
次に、「貴社の創立からの歩みを振り返りますと…」と、その会社や学校の歴史について軽く振れると良いです。読むサイドも、自分たちの組織についてある程度理解してもらった上で書いてくれたと知ると嬉しい気持ちになります。
今後の応援文で締める
最後に「発展とご活躍をお祈りいたします」という締め方で終われば問題ないです。
【注意】お祝いの場に水を差すような話題は避ける!
簡単な私見を入れても構わないですが、以下のようなお祝いの場に水を差す趣旨は書いてはいけないです。
- 寄稿文を出す対象サイドに苦言
- 何らかの改善を要求
あくまで、お祝いというポイントを守るように心掛けて書いて下さい。
寄稿文を依頼するケース
寄稿文を書いてもらうために依頼するなら、どのようにしたら良いか考えて行きます。原稿は、ただ書いてもらえば良いというわけではなく、執筆文や構成が依頼サイドの納得出来るものにしてもらわなければならないです。
打ち合わせが大事
依頼したサイドの意図を汲み取ってもらう為に、寄稿文を依頼する相手との打ち合わせが非常に肝心な部分になってきます。もし、原稿の執筆文を依頼した相手にすべて任せっきりになってしまうと執筆を依頼したサイドの意図していたものと全く違う趣旨の原稿が送られてくる可能性があります。
ポイントの明確化
書いてほしい趣旨と相違が生じない為にはまず、寄稿文を依頼したサイドは書いてほしい要点を鮮明にイメージして明確化しておくべきです。
ポイントや注意点を伝える
正式に寄稿文を依頼するなら、執筆文の企画書や依頼書を渡すだけでは十分ではないです。寄稿してもらう文の趣旨の注意点やポイントetcをまとめて分かりやすくしておく事が肝心です。これを依頼書と一緒に渡せば、執筆を依頼された方もどのような原稿を書けばよいかが理解出来るので、原稿を書きやすくなります。
書き方の流れも伝える
また、寄稿文の依頼時に書いてもらいたい趣旨をどのような流れで書いてほしいのかが明確なら、その事を相手に分かりやすく別紙に記載して渡すようにすれば良いです。依頼したサイドの意図していた通りの原稿を書いてもらえる可能性が高くなります。
紙面だけでなく口頭でも説明すれば確実!
ただ、依頼書と別紙の書面だけでは、こちらのイメージがうまく伝わらない可能性があります。そうならない為にも、依頼時には口頭での説明会を開催して打ち合わせを行うetcの対応を忘れないための工夫が肝心です。
寄稿文の依頼書の書き方
寄稿文の依頼を行うなら、親しい相手なら、それほど頭を悩まされる問題ではないです。気軽に直接声をかけてお願いをするといった方法でも問題ないです。
しかし、外部の人間や面識のない人間に依頼するなら、寄稿依頼書を用意しておくべきです。そこで頭を悩まされるのが、間違いのない寄稿文の依頼書の書き方です。一般的な文章構成としては前文や本文や末文といった順番で書きます。
- 前文:「拝啓時下ますますご健勝の事と思います。」というような挨拶文
- 本文:依頼の詳細を説明
- 末文:「ご多忙とは存じますが、何卒よろしくお願いいたします。」といった具合に文を締めくくる
本文の書き方
依頼書の本文は、挨拶文が終わった後に「さて、」といった書き出しで始めると良いです。執筆の依頼がどういうものかについて簡単な説明を行い、「つきましては」とつなげて寄稿文の依頼したい事を伝えるのがスタンダードな流れです。
別紙に詳細を記入
さらに、別紙で以下を詳しく書きます。
- 原稿のテーマ
- 必須な文字数
- 締切日
- 原稿料※出せるのであれば
イメージを伝えられるように努めると、寄稿文の依頼を受けるサイドにとって書く趣旨の把握がより深まって文書作成のハードルが下がる親切な依頼となります。書くサイドに対して丁寧で品行方正な好印象を与える事にも繋がります。
出来る限り分かりやすく伝わる工夫を!
上記がスタンダードな寄稿文の依頼書の書き方です。あとは文章表現を変えたり、趣旨をわかりやすく伝える工夫etcをして、依頼したサイドや依頼されるサイドのイメージをすり合わせます。依頼したサイドのイメージに合った寄稿文にしてもらえるような工夫を可能な限り尽くして下さい。
学校への寄稿文
寄稿文を書くケースにおける例文を簡単に見ていきます。母校や自らが教師etcとして働いていた学校に寄稿文を出すケースです。
①お祝いの言葉
まずは、前述したように「その学校が創立○○年を迎えた」という事にお祝いの言葉を出すようにして下さい。
②思い出話
自分がその学校にいた時に思い出etcを挟むとよいです。
例:かれこれ、○○学校で教鞭をとったのは何年も前の話で、当時はまだ校舎が木造だった…
もともとその学校に働いてたなら、その人が持っている独自の思い出etcを挟むと喜ばれるのでおすすめです。
③現況
今どのような状況になっているのか、校風etcが自分の頃とどう変わっていったのかを記載します。あの頃が良かったという趣旨ではなく、時代に沿った発展性のある校風は変わっていない…といったように、必ず相手を持ち上げるような趣旨で寄稿文を作って下さい。
退任時の寄稿文
寄稿文は、様々なシチュエーションで投稿を行う機会に恵まれます。例えば、病院etcの教授の退任記念誌に寄稿文を投稿を行うetcです。記載スペースetcがあらかじめ決められていたり、ある程度多くの人たちに寄稿文の依頼が来ます。
そのため、長々したものや仰々しいものは避けるようにして下さい。出来れば、その退任される教授etcとの思い出や近況報告etcも出してもいいです。
また、お祝いなので、ケースバイケースで文章だけでなく四字熟語や絵という方もいるようです。退任記念誌で寄稿文を依頼されたら、過去の退任記念誌etcを参考にして作るだけでもよいので、ぜひ試してみて下さい。
部活に関わる寄稿文
寄稿文は、部活動における周年記念祭etcでも依頼される事があります。例えば、以下のような部活が数十周年を迎えた事における寄稿文です。
- 剣道部
- 柔道部
- 少林寺拳法部
①冒頭
書き出しは「○○部○○周年記念祭が挙行されます事を、心よりお慶び申し上げます。」といった形で祝う書き出しから始めて下さい。
②本文
現在の顧問やOBetcに感謝の気持ちを込めて、感謝や敬意を示す文章を入れておくとよりキレイに見えます。以下を列挙して思い出話に続けます。
- 部活の始まりの頃の話
- 部活動で大切にしてきたコンセプト
- さまざまな功績
自らがこの部活にどう携わってきたか、そして、何を学ん出来たのかを詳細に示します。
③締め
最後に、お祝いの言葉で締めくくると好印象です。
例文
本日ここに、●●大学●●部40周年記念祭が挙行される事を、心よりお慶び申し上げます。また、OBや現役選手各位の日々の精進と、関係各位より賜りましたご支援とご協力に対しまして、心より敬意を表し感謝申し上げます。
●●部は、19●●年に「●●は子供を大人にし、大人を真摯に成長させるスポーツ」として創設されました。●●部の理念は、半分は自己の幸せを、半分は他人の幸せをこれが自己確立、自他共楽を掲げています。
この理念のもと、社会への夢や希望、不正や矛盾への怒り、そうした感性を行動に移す力、それを他人や社会の為に活かす生き方を求め続ける事に、価値があると考えます。現在、国内では3000万人が●●を学び、海外45カ国に普及されているメジャーなスポーツとなっています。
このような発展も、地域社会に根ざした真摯な活動に支えられて成し遂げられてきたものです。昨年、創始100周年を迎えた●●は、応援して下さる多くの皆様に支えられて様々な活動を展開してまいりました。これからは昨年の成果をもとにさらに力を合わせ、より社会に役立つ組織を目指して歩んでまいります。
選手各位には、本日を契機として、●●への理解や選手同士の絆をさらに深め、●●大学●●部をより一層発展させて行かれます事を切に願っております。最後になりましたが、●●の活動をご理解下さる関係各位のかわらぬご支援とご協力を心よりお願い申し上げまして、ご挨拶といたします。
寄稿文のテンプレートとは?
寄稿文には決まりがないですが、それなりに決まったパターンがあります。自らの想像で書くよりも、出来るだけ寄稿文はテンプレートを利用して作成した方が無難です。まるまるコピーではなく、テンプレートに合わせて自分の言葉etcにアレンジを加えるだけでも十分に気持ちを伝える事は出来ます。
ぜひ、寄稿文に悩んでいる方はテンプレートを利用してみてはいかがですか。テンプレートを使えば考える時間も枠組みや基礎を書き込む時間も省略できますし、悩む体力もセーブ出来るので強くテンプレートをおすすめします。
寄稿文は感謝やお祝いの気持ちがネック
寄稿文を書く際は、きちんと感謝の意とお祝いの気持ちを書いて下さい。「相手を褒め称える」という基本姿勢を崩さずに行なって下さい。
寄稿文を依頼したサイドも、書くサイドも、丁寧で品行方正な対応を行って下さい。寄稿文の登場シーンは、お祝いの場でもあり、部活etcの区切りの場でもあります。気持ちの良い締めくくりに仕上げるためにも、温かい気持ちで寄稿文の依頼や作成にとりかかって下さい。