大学のAO入試をはじめ、PTA、会社の上司に向けてなど活動報告書を作成する機会が訪れる方もいらっしゃるでしょう。今後、自分がステップアップしていく為にも必要な書類となる活動報告書ですが、どのように作成すればよいか迷ってしまう事もあるでしょう。活動報告書の作り方や調べ方やテンプレートなどについてお伝えしていきます。この記事を読めば「書くことがない」という悩みを解消出来ます。
活動報告書とは?
そもそも活動報告書というのは、どんな事を記載する為に作成する書類なのでしょうか。活動報告書とは、その名の通り取り組みを報告する為の書類のひとつです。
一般的には大学のAO入試で使われる
活動報告書は、さまざまなシチュエーションで活用される事が多いですが、一般的には大学のAO入試で作成する事がほとんどです。活動報告書で重要なポイントは「○○において○○といったような結果が出た」という事を伝えなければいけないところです。
今まで取り組んできた事を時系列にまとまりなく記載するのではなく、以下のような部分を把握してまとめて起承転結が分かりやすいような作り方が求められます。
- どのような事を行ったのか
- どんな結果を残したのか
- どのように学んだのか
部活動について記載する事も!
部活動などについて、結果を残していないから書くことがないと悲観する必要はありません。3年間休まず取り組んだ中での以下の情報を簡潔に分かりやすく書き記すという事が大事です。
- どのような取り組みをしたのか
- どのような結果を得たのか
- どのような事を習得や経験したのか
活動報告書の作り方のコツをしっかりと掴めば、さほど難しい事はないのでぜひチェックしていきましょう。
大学のAO入試とは?
活動報告書を大学のAO入試において作成しなければいけない場合ですが、大学のAO入試について知っておくとよりクオリティの高い活動報告書の作り方をマスター出来るでしょう。AO入試というのは、大学などが求めている人材かを選考する為の入試方法のひとつです。
筆記などの顔の見えない試験ではなく、時間をかけて大学側が学生と向き合い、相性の良さを確認しようという入試方法と考えていいでしょう。また、大学のAO入試に役立つ活動報告書の作り方というのは案外知られていない部分もあります。
大学のAO入試には様々な選考方法がある!
また、大学のAO入試の選抜方法についてはさまざまなパターンが用意されています。
- 書類
- 論文
- 面接
ただし、これ以外にも志望理由書などと共に活動報告書の提出が必須となっており、そのほかの書類に比べて非常に重要視されやすい書類なので注目すべきでしょう。これは、日本独自の入試方法であってアメリカのAO入試とは違った内容になっています。
活動報告書の作り方ポイント
作成する際、子供の大学入試に備えて親御さんが面倒を見るというシチュエーションも少なくないでしょう。そのような場合、作り方のコツを抑えて書く事が良い印象を与えるポイントになっていきます。
自分を客観視する
まず、今までの生活における客観的な評価をしっかりと記載しなければなりません。
力を入れたポイントや結果が重要視される!
ただの報告で終わる事が目的ではなく、あくまで○○に力を入れ、さらにそれによってどのような結果がもたらされたのか…というところに重点を置いていく必要性があります。
団体行動や直近の取り組みが評価されやすい!
さらに、個人的に何かに打ち込んでいたという点も強い力を持ちますが、このような場合は政府認定やNPO法人といった関連に携わっていた取り組みの方が高い評価を得やすいと考えられます。出来るだけ、高校生だったり直近の出来事を記載した方が良い印象となりやすいでしょう。
文章力やアピール力もチェックされる!
どのような内容の取り組みを行ってきたのかという部分は非常に大事になってきます。活動報告書を読めばどのような学生かイメージ出来るからです。活動も大事ですが、書く文章も非常に大事です。相手にわかりやすく伝える力という点においては、文章力もみられているといってよいでしょう。
特別な取り組みを行っていなくても部活動を一生懸命に取り組んだ内容をしっかりとした相手に伝わる文章を書く事が出来れば評価される事は可能です。
専門的に分かる事を記載する
活動報告書を作成する場合、自分が好きな事をアピールするというやり方もあります。例えば、前述したような公的な取り組みではなかったとしても、以下のような部分をアピールするのもひとつの手段といえるでしょう。
- プログラミング
- スポーツ
- 何らかの研究
将来どのように伸ばしていきたいのかという熱量も大切!
結果的に、その分野を大学で伸ばしていきたいという思いがあるのであれば、熱量はとても重要なポイントになってきます。趣味として楽しんでいて結果は特に出していないというPRではいけません。
それをやった事でどのような結果がもたらされ、人生にとってよい効果が出たのかを確認する。これが、活動報告書を作成する際の大きなコツのひとつになっきます。
このように将来に自分がやりた事を高校の時にしっかりと取り組みしていく事は大事です。自分の興味ある事は、熱中してやる事が出来ますし、文章にした時にも相手にも伝わりやすいでしょう。
専門的にどのような取り組みをやってきたのかを記載し、その取り組みをする事によってどのような結果を得られたのか、今後その取り組みをどう生かしていきたいかなどを相手に伝わる文章で書くという事が大事です。
ロボット工学が好きで、高校からそういう機械やロボットを作成していた記録やロボットを作成して競わせる大会に出場したなどの活動報告書を書くのも良いでしょう。
自分の得意分野を生かせる大学選びを!
ただ、行きたい大学が、文系の大学でその文章を書いてもあまり評価は薄いかもしれません。工学科などがある大学を受験して、ロボットなどの活動記録を書くようにしましょう。このような専門的な取り組みの場合は、自分がその取り組みを生かせると思った大学を受験する場合に記載するようにしましょう。
書くことがない!?
活動報告書を作成する際、多くの人は功績を多く記載したくなるものです。しかし、そのような部分も記載してもプラスに働く事があるので注目しておきましょう。
失敗も書いていい!
活動報告書を作成する上では失敗をして、そこから何を学び、自分を成長させたのかを記載する事が重要になっていきます。
失敗をしたからこそ、新しい自分と出会え、さらに挑戦する気持ちになれた。このような部分を活動報告書に記載するだけでも、担当者は負けっぱなしではなく上を目指そうという気概があるのだな…という事を認識してくれます。
いいところばかりを切り取りしても、ほかの方の活動報告書と差別化を計る事は出来ません。だからこそ、失敗例も少しあまり入れておく事が大切だったりするのです。
【注意点】失敗から「学び」があって初めて書ける
このように失敗した経験を書くのも良いです。ただ、失敗しましたという報告ではなく、この失敗を今後にどのように生かしていくのかという部分を記載する必要があります。
失敗だけではなく、成功した時にもこの成功した経験をどのように生かしていくか、どのような分野に生かしていくか、専門的な技術的な部分を書くのか、気持ち的な部分を書くのか色々と考えさせられますが、両方書く方が良いでしょう。
ただたんに失敗談を書くのではなく、失敗した経験を今後どのようにして生かしていくかという事を記載する事が、重要になってきます。
大学AO入試における活動報告書の作り方
活動報告書を上手に作成する為には、まず基本的な作り方を知り、項目を埋めていく必要性が求められるでしょう。
ジャンル毎に絞って起承転結が分かる作り方をしよう!
大学のAO入試などにおける活動報告書の場合、基本的には項目が用意されており、そこに各ジャンルを絞って文章を記載するというやり方になります。例えば、以下のような文章です。
「私は高校三年生の時、○○でボランティアに参加しました。
普段、授業ではわからなかった現地の状況や…」
このように、伝えたい事を文章にして記載していきます。さらに、○○を行なった結果、○○となった…という事を文章でまとめれば問題ないでしょう。
「その経験を通じ、将来は○○になりたい、そしてそれについて深く学びたいという強い気持ちが芽生えました…」
作り方の認識を深める為に複数サイトをチェック!
大学のAO入試に必要な活動報告書の作り方について少しご紹介しましたが、他のサイトの活動報告書の作り方もご覧になる事をオススメします。
色々な作り方のサイトを見た方が、認識が深まります。単純に取り組んできた内容を羅列するだけではダメなのはわかっていてもどのように書けば良いかわからないという方は、様々な活動報告書について書かれたサイトを見て勉強しましょう。
複数のサイトを注意深く見る事で、自分がどのように活動報告書を書けば良いか見えてきますので、まずは、トライしてみましょう。
大学のAO入試以外における活動報告書の作り方
PTAなど、そのような類いの取り組みを行なっている方も、活動報告書を作成する必要が出てきます。しかし、普段そのような取り組みをしていない方にとってみれば活動報告書の作り方に悩んでしまうでしょう。
客観的&シンプルでOK!
ただし、PTAなどの活動報告書を作成する際はあくまで客観的な事象を伝えるだけであり、改善策なども基本的に取り組み員たちのコメントをまとめる事で終わります。例えば、以下の内容をシンプルにまとめるのです。
- 参加者名
- 取り組みの内容
- 配布資料
- 詳細
- 問題
- 反省点
- 次回の開催予定
逆に、文章を長々と作成してしまうと読み手が読みにくくなってしまう事から印象が悪くなります。一般的な活動報告書を作成するのであれば、あくまでシンプルに構成し、作成した方がよい印象を与えられるのでおすすめです。
【例文】
例文として、とあるクラブの報告書の作り方や項目について見ていきましょう。
表題
まず、表題として活動報告書というタイトルを作成します。どんなグループのどんな期間の活動報告書なのかを記載するという事も重要です。例えば、○○委員会であれば、○○委員会活動報告書という表題がいいでしょう。
「令和2年度 ○○委員会活動報告書」という形の表題にする事で、受け取った相手がどの期間における活動報告書なのかをよく認識出来ます。
関係者情報
また、内容としては枠をつくり、委員会名や代表者や活動報告書の作成者などが分かるような欄を設けておくとよいでしょう。
活動内容
そして、活動報告という欄を作り、そこに何をしたのかが記載出来るような項目を作成します。例えば、「懇談会について」という報告をする際、毎月行事として該当会員に対してお祝品を交付したという形で費用なども記載し、その企画に参加した人数なども記入しておくと便利です。
グループに分かれて取り組み場合は、書き手を分担すると良い!
グループによっては、複数人が同じ書類に活動報告内容を記載する場合もあります。このような場合は、書き手を分担するような項目を作成し、それぞれがある程度内容を書けるような構成にしておくと書きやすいし読みやすいでしょう。
活動報告書のテンプレート
活動報告書を作成する際、なかなかゼロから作成するとなると苦労するという方も少なくありません。さらに、作成する際に色々な手間がかかってしまうかもしれません。最悪の場合、いちから書き直す必要が発生してしまう事もあります。
- 項目などが間違っていた
- 枠が足りなかった
- 上手にプリントアウト出来なかった
テンプレートをダウンロード利用しよう!
そこでおすすめしたいのが、テンプレートです。インターネット上にはテンプレートが数多く存在しており、無料登録でダウンロード出来るサイトなども数多くあります。
シンプルで使いやすい活動報告書のテンプレートをご用意しております。活動内容に合わせてお好きなフォーマットをダウンロードしご利用頂けます。活動報告書の例文や書き方やマナー&無料テンプレート作成内容に合わせて編集しご利用ください。
PDFでのテンプレートだけでなく、ワードやエクセルといった様式のテンプレートがある為、自分に都合のよいようにアレンジする事が可能です。活動報告書を作成する際、どのように作成すればよいか迷っている方はテンプレートを上手に利用する事で、手早く正確に作成する事が出来るでしょう。
テンプレートは作り方のヒントにもなる!
このようにテンプレートを利用して作成する方法をご紹介しましたが、活動報告書について認識が足りない方は、まだテンプレートを利用するのはやめた方が良いです。認識が足りなければ記載する項目などがわかりません。これを認識する為には、複数のサイトからテンプレートを複数ダウンロードする事です。
ダウンロードしてきたテンプレートを見比べる事で、共通する分や違いがわかる事でしょう。これについて、なぜこの項目が記載されているのかを調べて、認識する事で、テンプレートを利用出来るようになります。
誰でもテンプレートは利用出来るのですが、活動報告書について認識が足りなければ、しっかりとした活動報告書は作成出来ません。これは、自分が無能です。と言っているようなものですので、気を付けましょう。
認識を深めた上で、テンプレートを利用して活動報告書を作成する最大のメリトットは、テンプレートの良いとこどりが出来るという事でしょう。自分の作成する活動報告書のイメージがあれば後は色々なテンプレートの良い部分を当てはめていけば良いので、簡単に作成する事が出来ます。
活動報告書は書くことがないとハヤトチリせずアピール文章を熟考して!
活動報告書を作成する際、さまざまな事をたっぷりと記載したくなります。しかし、活動報告書はどのような事が行なわれ、その結果どうなったのかという事を報告する書類です。出来るだけ見やすい状態で作り上げる事が求められるでしょう。
そして、失敗談も前向きに今後に活かせる学びを得ることが出来るきっかけになったという作り方も重要です。人生色々あります。失敗があるからこそ成功が出来るのです。そのような前向きな姿勢や冷静な自分に対する客観視と自己分析能力もアピールポイントになるのです。
テンプレートなどを利用してキレイに見やすい活動報告書を作成出来るように心掛けてみてはいかがでしょうか。