1月に手紙やメールを出すときには、季節のあいさつ文の書き方に困る事も多いでしょう。特にカジュアル寄りの挨拶文となると、どこまで丁寧に書けば良いのか、マナーには困りやすいものです。
1月に風情を添えるカジュアルで馴染みやすい季節のあいさつ文と例文の書き方をわかりやすく解説していきます。1月は1年の始まりの季節にあたる為、それを意識したうえで滞りない書き出しで素敵なメッセージを贈りましょう。
1月のカジュアルな季節のあいさつ文のポイント
季節のあいさつ文とは、手紙やお便り、ビジネス文書などにおいて「拝啓」などのあとに続く書き出し文を指しています。季節のあいさつ文は、主にその季節ならではの内容に触れる事、そのとき話題になっている時事的な話を添える事などが一般的です。
なお、ある程度ビジネス色の強い季節のあいさつ文は、漢語調という形式で書かれます。これは主に敬意を示すべき相手(目上の人やお客様など)が主に対象となります。一方で、家族や親しい友達、普段からフランクに話す知人などには、カジュアルさのある口語調が用いられます。
口語調の季節のあいさつ文は、難しく硬い表現を避け、相手に優しく語り掛けるような表現を用いるのが望ましいといえます。この口語調の1月の季節のあいさつ文をチェックしていきたいと思います。
1月とはどういう立ち位置の暦かを考える
新年の幕開けに当たる元旦や元日や年賀状や初詣や成人式といった心機一転の機会が盛沢山の1月。様々な思いを胸に人々は新年を迎えます。初売りや福袋というようなセールもあって世の中は明るいちょっとしたお祭り騒ぎの空気もあるかもしれません。
爽やかな気持ちで大きな目標を持って前向きに新たな1年を始めるぞと意気揚々とポジティブ前向きに勢力的な人も居れば、喪中明けで人との別れに打ちひしがれてしんみりと寒い雪の中静かにそっと新たな年を迎えたという人もいます。
新年だからといってみんながみんな元気でハッピーで気持ちの切り替えをスパッと出来ていると一概にはやとちりしてしまってはいけません。いろいろな人生が、いろいろな新年があるのだというのを念頭に置いてメッセージを作り始めると深みのある道徳的な物が出来上がります。
1月上旬に風情を添えるカジュアルで馴染みやすい季節のあいさつ文【例文】
1上旬といえば、季節ならではの行事としてお正月が挙げられます。年明けの時期を象徴する挨拶文といえば「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」などの表現がわかりやすいパターンですが、ほかにも季節のあいさつ文として使えるカジュアルな文章はたくさんあります。おすすめの1月上旬の季節のあいさつ文は、以下のとおりです。
あけましておめでとうございます。お正月はいかがお過ごしでしたか。
一段と寒くなってきましたが、皆さま健やかにお過ごしでしょうか。
新たな年を迎え、皆さんもますますご活躍の事と存じます。
お餅の美味しい季節になりましたね。初詣にはもう行かれましたか。
穏やかな初春を迎え、ご家族皆さまへお慶び申し上げます。
あけましておめでとうございます。年末年始はゆっくりお休みになれましたか。
今年も穏やかなお正月を迎えられました。〇〇さんも素敵なお正月休みが過ごせていますように。
どれだけカジュアルな雰囲気を出すかは、相手との関係性や文書のTPOによって分けるのが望ましいでしょう。1月上旬の事なので、お正月や年末年始の事を中心に文章を組み立てるのがおすすめです。
1月中旬に風情を添えるカジュアルで馴染みやすい季節のあいさつ文【例文】
続いて、今度は1月中旬に風情を添えるカジュアルで馴染みやすい季節のあいさつ文をチェックしていきましょう。1月中旬といえば、成人式や大学入試の共通テスト、学生の始業式などの季節になります。これらの行事に触れて季節のあいさつ文を作るのでも良いですし、より一層厳しくなってきた寒さについて触れるのもありでしょう。1月上旬を表現する季語は、次のものが挙げられます。
- 七草
- 松の内
- 厳寒
- 小寒
カジュアルな挨拶文なのでそこまで難しい表現は使わなくても良いですが、場面によっては上のような季語を取り入れて季節のあいさつ文を組み立てるのも大事です。では、例文をいくつかピックアップしてみましょう。
お正月休みも明けて、七草粥の季節になりましたね。寒さもまだまだ厳しい日々ですが、風邪などは引いていませんでしょうか。
そろそろ仕事始めのころでしょうか。ますますのご精励かと存じます。
1月の中旬に入り、学生の皆さんはお正月気分は抜けましたか。
厳寒の季節を迎え、毎日とても寒いですね。体調を崩していないか、いつも心配しています。
このように1月の中旬にある出来事や季語を使って季節のあいさつ文を作ると、カジュアルな文章とはいえ、挨拶文らしい内容になります。
1月下旬に風情を添えるカジュアルで馴染みやすい季節のあいさつ文【例文】
続いて、1月の下旬の時期に風情を添えるカジュアルで馴染みやすい季節のあいさつ文を整理していきましょう。季節のあいさつ文として1月下旬に使用出来る季語やキーワードは、中旬と同じように厳寒や大寒、雪などがあります。1月の下旬といえば、場所によってはたくさんの雪が降る事も珍しくありません。雪をテーマに季節のあいさつ文を作ると、1月の下旬らしい挨拶文になるでしょう。
新年を迎えてからもうひと月が経とうとしていますね。大寒の季節ですが、風邪などは召されていませんか。
今年は相変わらず、こちらは大雪になりそうです。そちらは暖かい日が続いているようで、安心しています。
こたつからなかなか抜けられない季節になりましたね。寒さに負けず、元気でお過ごしですか。
霜が降りるほど寒さの厳しい季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。
このように寒さや1月が終わりに近づいている事に触れて、季節のあいさつ文を作ってみましょう。ある程度カジュアルな文章とはいえ場面的にもう少し固くしたほうが良い、というときは、季語やより丁寧な言葉遣いを意識してみましょう。
【参考】1月のカジュアルな季節のあいさつ文で使えるキーワード
季節のあいさつ文は、季節やそのとき話題になるものを感じさせるものです。その為季節のあいさつ文の作り方に迷ったときは、1月を象徴するキーワードを意識すると良いでしょう。最後に参考資料として、1月のカジュアルな季節のあいさつ文で使えるキーワードを紹介していきます。
- 正月
- 正月休み
- 仕事始め
- 始業式
- こたつ
- お雑煮
- お餅
- 初詣
- 門松
- 正月飾り
- 新年
- 年賀状
- お年玉
- 雪
- 七草粥
- 受験
- 成人式
- 新春
- 風邪
- 寒い
お餅やお雑煮、こたつなどのキーワードは、カジュアルな季節のあいさつ文では特に使いやすいでしょう。積極的に使ってみましょう。
1月に風情を添えるカジュアルで馴染みやすい季節のあいさつ文を駆使して滞りない書き出しを!
1月に手紙やメールなどで友人知人にメッセージを送るときは、ちょっとした挨拶が出来るよう、カジュアルな季節のあいさつ文を入れると良いでしょう。あまりにもフォーマルな挨拶文では堅苦しく感じてしまうけれど、何もないと書き出しに困ってしまう…となったときに、カジュアルな季節のあいさつ文はおすすめです。
1月はお正月をはじめとして、さまざまなイベントがあります。ほかには寒さの厳しい季節となる為、寒さや雪などの天候にあわせて季節のあいさつ文を組み立てるのもおすすめです。カジュアルな季節のあいさつ文の例文をチェックして、素敵な書き出しのメッセージを作りましょう。