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「ご笑納頂ければ幸いです」のご笑納はお詫びで使えない?ご笑納とは?使い方や意味や例文や言い換えに使える類語を紹介



「ご笑納頂ければ幸いです」のご笑納はお詫びで使えない?ご笑納とは?使い方や意味や例文や言い換えに使える類語を紹介

【ご笑納頂ければ幸いです】という風な挨拶および【ご笑納】という風な表現は、あまり聞き慣れないという風な方も多いかもしれません。お中元・お歳暮etcでよく使われる表現です。社会人になると言う機会が有るかもしれない【ご笑納】という風な表現ですが、正しい使い方が出来ていないと、失礼にあたる可能性もあるので、使い方についてしっかりと覚えておく必要があります。ご笑納とはお詫びのシチュエーションで言えるのか?使い方および意味および例文および言い換え類語を紹介します。

笑納とは

ご笑納は【ごしょうのう】と読みます。ご笑納とは人にプレゼントをする時に【つまらないものですが笑ってお納め下さい】という風な気持ちを込めて言う表現です。【ご笑納】は【笑納】と使われる事はなく、必ず【ご】を付けて【ご笑納】とするのが基本的な使い方です。

【ご笑納】の類語とその違い

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類語で【ご受納】と【ご査収】があります。先方に【受け取って欲しい】と伝える点では同じなのですが、表現の意味は全く異なりますので、それぞれ正しいときに言うように留意が必要です。

【類語①】【ご受納】とは

【受け取って、収めて下さい】という風な意味を持ちます。主に金品のプレゼントをする時に添える表現ですが口頭で言うのは不適切で、メールおよび手紙etcで添える表現として使います。

【類語②】【ご査収】とは

【調べて受け取って】という風な意味を持ちます。手紙およびメールetcで添付した物および資料etcを先方に見てほしい時に言う表現で、とくに請求書・見積書etc先方に必ず見てほしいものがあるときに言うと良いとされています。

よくある間違いで、ただメールを受け取ってほしいときに言う事があるようなのですが、これは間違いなので留意が必要です。

ご笑納の正しい使い方

基本的には【心ばかりの品をお送り致します。どうぞご笑納下さい】etcという風な言い方で使います。例えば【ささやかでは御座いますがお中元の品をお送り致します。ご笑納頂ければ幸いです。】etcとするのも、丁寧な言い回しになり良いです。ただし、親しい間柄である先方に用いるのが正しいです。

目上およびお客様etcに対して言うのはダメなので気をつけて下さい。

【ご笑納】の言い換え

言い換えについては以下の通りです。

【言い換え類語①】お納め下さい

目上の人および上司にも言えるのが【お納め下さい】という風な表現です。ビジネスシチュエーションでもよく使われており、お詫びの時でも言える表現なので覚えておいて下さい。改まった場でも言える便利な表現です。

【言い換え類語②】お受け取り下さい

【お受け取り下さい】も【お納め下さい】と同じく、上司およびお客様先方に言う事が出来ます。【お受け取り下さい】は【受け取って】という風な表現が【納めて】よりも強い印象を持つ為、品物の受け取りをより強く促す表現です。なので、ビジネスシチュエーションでは【ご笑納】の代わりに【お受け取り下さい】を言うのがベストです。

【ご笑納】を言うときの留意点

留意点は以下の通りです。

お詫び・お詫びの時にはダメ

先方にお詫びをする時に、手土産を持参する事があるかと思いますが、その時に【ご笑納下さい】と言い手土産を渡すのはふさわしく無いので、避けて下さい。【つまらないものですが】【笑って受け取って下さい】という風な意味があるので、お詫び・お詫びの時には【お納め下さい】とするほうが適切です。

目上およびお客様にはダメ

上記項目でもお伝えした通り、【ご笑納】は【つまらないものですが】【笑って受け取って下さい】という風な意味を持ちます。上記の通り少し軽い表現となっているので目上の人およびお客様に対して言うのは適していません。【ご笑納】は親しい間柄で言うのが一般的とされています。先方との関係性をしっかりと把握して、正しく言えるようにしておいて下さい。

人物がうつった写真があるなら避ける

例えば、親睦会および忘年会etcでお客様etcと記念撮影をし、その写真を先方に送る場合は【ご笑納】という風な表現は大変失礼にあたります。先方が写っている写真に対しても【つまらないもの】【大したものではない】etcと言っている事とおなじになってしまうからです。

初対面の人に対してはダメ

基本的に親しい間柄の人に対して言う表現です。例えば、【初対面の人と待ち合わせをしていたが、遅刻してしまったので手土産を渡し【ご笑納下さい】と言った。】これは先方に対して失礼にあたります。初対面の先方に対して言うのは適切では無いので覚えておいて下さい。

高価な物を贈るならダメ

贈る物が高価な物で【ご笑納】と言うと、先方が気を使ってしまいます。

高価な物を送るなら【お受け取り下さい】etcと言い換えて渡す事をおすすめします。

例文

  • 結婚祝いを送りますので、ご笑納下さい。
  • お歳暮をお送り致しました。ご笑納頂けると幸いです。
  • 夏のご挨拶として、ささやかでは御座いますがお中元の品をお送り致します。どうぞご笑納下さい。
  • 日頃の御礼と歳末のご挨拶のかわりに、こころばかりのお歳暮の品をお送り致しました。ご笑納頂ければ幸いです。
  • 先日は大変お世話になりました。心ばかりですがどうぞご笑納下さい。
  • さやかながら、内祝いの品をお贈り致します。ご笑納頂ければ幸いです。

【ご笑納】はお詫びのシチュエーションではダメ!意味および言い換えに言える類語を使いこなそう!

ご笑納とは【つまらない物だが、笑って収めて下さい】という風な意味で使います。親しい間柄には使えますが、目上の方およびお客様に対してはふさわしくない表現です。また、お詫びの時の手土産に対して言うのもダメです。

お詫びの場およびビジネスシチュエーションetc改まった場では言い換えに言える類語である【お受け取り下さい】を言う事をおすすめします。このように使い方の留意点が多いので、言う時には先方の間柄をよく考えて言うようにして下さい。