書き方・例文

リフォーム工事請負契約書の作り方を知ってトラブルなしの取引!印紙必要?無料テンプレートを使うのもアリ



リフォーム工事請負契約書の作り方を知ってトラブルなしの取引!印紙必要?無料テンプレートを使うのもアリ

リフォーム工事を行う際に、必ず作成される書類が「リフォーム工事請負契約書」です。契約書の作成に慣れていない方や、初めてだという方の場合リフォーム工事請負契約書に何を記載すれば良いのかわからないという方もいらっしゃるかと思います。印紙の要否に悩むケースも。トラブルなしのリフォーム工事を進める為にも作り方を把握して下さい。無料テンプレートを導入する方法もアリです。

リフォーム工事請負契約書とは?

リフォーム工事を発注者から受注する際に作る書類です。

リフォームだけではなく住宅建築を行う際に規模の大小・建設業許可の有無にかかわらずに作成が「義務化」されています。

「少しの工事だけだから、契約書はいらない」とリフォーム工事請負契約書を作成せずに着工をしてしまった場合、行政から指導を受けるだけではなく、営業停止処分を受ける事もありますので、しっかりとリフォーム工事請負契約書を作成しなければいけません。

リフォーム工事請負契約書の必要性

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  • トラブルを未然に防ぐため
  • 進捗の管理
  • タスクの管理

リフォーム工事請負契約書の必要性は主に上記の3つです。それぞれ詳しく解説していきます。

トラブルを未然に防ぐため

契約を締結する場合双方が対等な立場である事が「建設業法代18条」で定められています。これは以下のようなトラブルに発展しやすいためです。

  • 金額が大きい
  • 工期が長い
  • 発注者・受注者で情報の偏りがある

発注者・受注者どちらかが一方的に有利となる契約や内容、支払期日、柄工事などの詳しい内容を記載しないなどのトラブルは最悪、訴状になる可能性もあります。

リフォーム工事請負契約書はこれらのような契約や着工後のトラブルを回避するためなどの重要な役割がある契約書なのです。

進歩の管理

リフォーム工事請負契約書は進歩管理にも役立ちます。契約書に書く内容はこれから詳しく説明しますが、その記載項目の中には「着手日」「完了日」「引き渡し日」などのスケジュールが記載されます。リフォーム工事請負契約書と実際の進歩具合を照らしあわすためにも役に立ちますよ!

タスクの管理

リフォーム工事請負契約書の中で、内容がはっきりすれば日々やるべき施工などがわかりやすくなります。わかりやすく言うと、リフォーム工事請負契約書がタスク管理を考えるための出発点になるという事です。

リフォーム工事請負契約書の作り方手順

以下の16項目が必須となりますので、全て忘れずに記載します。

  1. 工事内容(工事名・住所など)
  2. 請負代金額
  3. 着工時期 及び 完成時期
  4. 施工をしない日 又は 時間帯の定めをする場合はその内容
  5. 請負代金の全部 又は 一部の前金払 又は 行う、その支払時期 及び 方法
  6. 当事者一方から設計変更 又は 工事着手延期若しくは工事の全部もしくは一部の中止の申し出があった場合における工期の変更・請負代金額の変更 又は 損害の負担 及び それらの額の算定方法に関わる定め
  7. 天災やその他不可抗力による工期の変更 又は 損害負担 及び その額の算定方法に関わる定め
  8. 価格などの変動もしくは変更に基づく請負代金の額 又は 工事内容の変更(価格等=物価統制令(昭和二十一年勅令第百十八号)第2条に規定する価格等を言う)
  9. 工事施工により第三者が損害を受けた場合における賠償金負担に関わる定め
  10. 注文者が工事に使用する資材を提供 又は 建設機械その他の機会を貸与する場合、その内容 及び 方法に関わる定め
  11. 注文者が工事の全部 又は 一部の完成を確認するための検査時期 及び 方法並びに引き渡しの時期
  12. 工事完成後、請負代金支払い時期 及び 方法
  13. 工事の目的物が種類 又は 品質に関して契約の内容に適合しない場合、その不適合を担保するべき責任者 又は 当該責任の履行に関し、講ずべき保証保険契約の締結、その他の措置に関する定めを行う場合はその内容
  14. 当該当社履行の遅延、その他債務の不履行の場合における遅延利息、違約金、その他の損害金
  15. 契約に関わる紛争が合った場合の解決方法
  16. その他国土交通省令で定められている事項

また、リフォーム工事請負契約書は「一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会」と調べるとひな形をダウンロードできます。とくにひな形にこだわりが無い方は、こちらをダウンロードするのもおすすめです!

工事ごとに内容が変わる項目

  • 工事内容・工事名
  • 現場の住所
  • 工期
  • 施工しない日時
  • 請負代金額
  • 請負代金の支払時期・方法
  • 調停人(定めない場合は削除でOKです)
  • その他 備考

これらは、工事ごとに内容が変わるため、記載漏れや誤字脱字などがないよう注意が必要です。

リフォーム工事請負契約書を作る際の注意点

注意点は以下のとおりです。

金額があっているかどうか確認

リフォーム工事請負契約書を作成後、まずチェックしておきたいのが金額です。まずは最終的な見積書との金額を照らし合わせ、金額の間違いが無いかをチェックして下さい。リフォーム工事請負契約書は「契約書」ですので、金額によっては、印紙が必要になる事もあります。金額にあった印紙を貼られているかもチェックして下さい。

その他項目についてもすべてチェック

  • 工事名・場所
  • 着工~完工の日程
  • 支払い方法
  • 施工業者の名前

など、正しいかどうかを必ずチェックして下さい。リフォーム工事請負契約書の記載内容にミスがあれば、大事になってしまう事もあります。提出前には入念なチェックが必要です。

リフォーム工事請負契約書提出前に必要な書類もチェック

リフォーム工事請負契約書以外にも、提示しなければいけない書類はあるかと思います。例えば、内容が具体的に書かれた資料や完成図など…。リフォーム工事請負契約書のみの提出だけでは、具体的な内容は伝わりません。

後に「打ち合わせと違う」というトラブルに発展しないためにも、約款書や内容が具体的に書かれている資料などは忘れずに一緒に提出して下さい。

書き方が難しい場合は無料テンプレートを導入するのもアリ!

リフォーム工事請負契約書は、リフォーム工事を行うのであれば作成・提出が義務化されている書類です。契約書を作る際に注意しなければいけないのが「記入漏れ」や「誤字脱字」です。作成時にはこれらに注意して作成し、完成後にも必ずチェックして下さい。

リフォーム工事とは大きなお金も動きますし、住人の方にとって愛着のこもった家に手を加える作業です。トラブルなしの取引を円滑に進める為にも書き方に誤りがないようにしたいです。無料テンプレートを導入したり参考にする方法も視野に入れてみて下さい。