PTAや小学校や中学校の役員をしていると、保護者への手紙を書く機会があります。初めての人は「どんな書き出しで始めれば良いのか分からない」と悩むケースがほとんどです。保護者宛ての文書の書き方を例文を交えて解説します。宛名についても詳しく紹介します。
保護者宛ての宛名の書き方
保護者宛ての手紙の宛名の書き方は、誰に対して出すかによって変わってきます。個人宛てで出すなら、以下の書き方にして下さい。
- ●● ●●さんの保護者様
- ●● ●●さんの親権者様
子供の名前に敬称を付けないところもあるようですが「なぜ子供の名前を呼び捨てにするのか」と疑問を持つ保護者もいらっしゃるようなので「さん」という書き方をおすすめします。
また、連名で書いても不都合がないのであれば「●● ●●様(お子様の名前)●● ●●様(保護者の名前)」という書き方で問題ありません。全体に出す手紙であれば、宛名の書き方は以下のようなものがあります。
- 保護者各位
- 保護者の皆様
- ◯年◯組の保護者様
- PTA御中
- 保護者会御中
保護者宛てに出す手紙の書き方
保護者宛てに出す手紙の書き方は以下のとおりです。
保護者宛に出す手紙の必須項目
保護者宛に手紙を出すなら、以下のような必須項目を入れた書き方を心がけて下さい。
- 日付(手紙の作成日でOKです)
- 宛名
- 作成者(手紙の発信者をフルネームで記入)
- 件名(手紙の内容を表題として簡潔に件名に入れる)
- 時候の挨拶
- 主文や末文
- 別記
宛名は誰に対して送る手紙なのかによって変わります。
- 保護者宛:保護者の皆さま/1年1組の保護者様
- PTA宛:PTA御中/●●の会御中(組織名+御中)
- 先生宛:●●先生
データ管理のために文章番号を付ける
小学校や中学校によってはデータ管理を円滑に進めるために文章番号を付けて書類を管理しているところもあります。小学校や中学校から発行される保護者宛ての手紙は1年間だけでも沢山あります。
それだけでなく、保護者へ再度読んでほしい文章があるなら、日付で見つけるより文書番号で確認してもらう方がスムーズに確認が進みます。
【シーン別】保護者宛て文書の書き出し例文
保護者宛ての文書の書き出し例文を紹介します。
【例文】季節の挨拶を用いた書き出し
その季節を感じさせられる文と、園や小学校や中学校での過ごし方や様子を簡単に書き出し文に挿入すれば尚良いです。
【例文】冬の書き出し
寒いといえば冬ですよね。冬を感じさせるおすすめな書き出し文は以下の通りです。
クリスマスも近づき、サンタさんのプレゼントを楽しみにしている子供たち。園でもクリスマスツリーにかわいい飾り付けを楽しんで、クリスマス一色に変化しました。寒さがひとしお身にしみる頃となりましたが、子供たちは寒さにも負けず元気いっぱい!校庭で身体を動かし楽しんでいます。
今年も早いもので残すところ1ヶ月足らずとなりました。●●の皆様にとってどのような1年に感じられましたでしょうか。
【例文】夏の書き出し
暑さを感じさせる夏のおすすめな書き出し文は以下のとおりです。
梅雨があけ、いよいよ夏本番です。子供たちも園庭で遊べる日々が続き嬉しそうです。水遊びが楽しい季節となりました。プールで涼しそうに遊ぶ子供たちを見ると職員もとても爽快な気分になります。
暑い夏がやってきました。毎日しっかりと休息も取り身体の変化には気をつけつつ、たくさん遊んで元気に過ごしていきたいと思います。
【例文】植物の様子を伝える書き出し
植物についての書き出し文も季節を感じられる良い書き出し文に出来ます。
先月子供たちと一緒に植えたパンジーが、この寒さにも負けずキレイに咲いてくれました。子供たちがまだかまだかと毎日楽しみにしていた◯月に植えた●●をついに収穫出来る時がやってきました。
子供たちと「もうすぐ咲きそうだね」とチューリップの蕾を毎日観察しています。お散歩に行くと様々な植物を目にします。子供たちはいつも「これはなんの花かな?」「つくしかな?たんぽぽかな?」と興味津々です。校庭の桜の花も見事満開となって、子供たちの進級や入学を祝福しているようです。
【例文】年末に出す手紙の書き出し
年末にお手紙を出すケースの書き出しの例文は以下のとおりです。
最近は「もうすぐ●●組になるから!」と、身の回りの事を自分で行うような姿勢が見られてとても頼もしいです。子供たちは●●組に上がることを心待ちにしています。早いもので本年も残すところわずかです。この1年を振り返ると子供たちの成長っぷりに驚くばかりです。
【例文】年始に出す手紙の書き出し
2月3月であれば、インフルエンザなどの風邪が流行りだす時期でもあります。年始に出すケースの書き出しの例文は以下のとおりです。
「あけましておめでとうございます!」と、子供たちの元気な挨拶とともに、新年がスタートしました。
あけましておめでとうございます。令和◯年が子供たち、そして保護者の皆さまにとって笑顔のたえない年になりますよう、お祈り申し上げます。
今年の年始は雪が積り、寒さが一段と身にしみる中、子供たちは元気に登園してくれました。
小学校宛ての手紙の書き方は心を込めた丁寧な姿勢で!
保護者宛てに出す手紙の書き出し文は、お仕事で出すお硬い手紙よりも砕けた書き方で問題ありません。書き出し文には季節を感じさせる始まりに、子供たちの園や小学校や中学校での様子を簡単に入れるとより心のこもった書き方の手紙になります。
また、お手紙で重要なポイントは書き出し文より内容です。伝えなければいけない内容を正確に伝えられるように、作成後の内容チェックは必ず行って下さい。また、伝えなければいけないポイントがいくつかあるケースでは「別記」として箇条書きでまとめると、分かりやすく伝わりやすい書き方のお手紙に仕上げられます。