仕事先の変更や出張、上京、引っ越しを行う機会がある方も多いかもしれません。しかし、普段の生活をしながらの引っ越し作業は手間取る事が多く、引っ越しの挨拶状を忘れてしままったりマナーを無視したものを作成してしまう恐れがあります。引越しをお知らせする挨拶状の書き方や例文を紹介します。転居を伝える一言メッセージで良好な関係を維持して下さい。
引っ越しの挨拶状を作る理由
引っ越しをした際、なぜ挨拶状を作成しなければならないのか。基本的に引っ越しの挨拶状は厳しく定められているものでありませんが、目上の方や普段会わない方には文書で丁寧にメッセージを送るのがマナーとされています。近年メールやSNSで済ます傾向にあるものの、挨拶状を送付すればもらった側も嬉しくなります。
引っ越しの挨拶状を作るポイント
引っ越しの挨拶状を知人や友人に送る場合でなければ、できるだけマナーに則った内容で作成したいところです。しかし、引っ越しの挨拶状を作成した事がない方も多いです。引っ越しの挨拶状を作る上でのポイントについてまとめました。
- 記載すべき基本情報
- 引っ越しの挨拶状を出すタイミング
- どこまでの範囲で送るか
- 相手をおもいやる文面に
記載すべき基本情報
引っ越しの挨拶状といわれても、何を書いていい分からない人もいます。だからといって支離滅裂な内容のメッセージは避けるべきです。そういった際、順を追ってこれだけを書いておけば大丈夫といった内容をまとめました。
- 季節に会わせた一言
- 引っ越しをした事実
- 新居の住所
- 連絡先のインフォメーション・氏名
この流れで作成すればマナー違反な文面を避ける事が出来ます。
引っ越しの挨拶状を出すタイミング
引っ越しの挨拶状は、出すタイミングにも注意すべきです。本来マナーは1ヶ月以内であり、早ければ早いほどよいのですが、なかなか引っ越し作業で手がまわらないという方もいらっしゃいます。その場合、3ヶ月以内であればマナー違反を避ける事が出来ます。
どこまでの範囲で送るか
引っ越しの挨拶状で最も悩むのが転居メッセージを送る人の範囲です。仕事相手や目上の方であっても、あまりに関係が薄い方に送るのはマナーとしては微妙です。基本的には年賀状をやり取りしている相手に送るのが、常識の範囲と言われています。
ただし、かなり近しい友人や知人、顔を会わせる機会が多い社内の人間には口頭やSNSで手居を一言伝えるといったパターンが多いようです。その為、年賀状をやり取りしている上司や目上の方に引っ越しの挨拶状を送るのいうのが良いです。
相手をおもいやる文面に
引っ越しの挨拶状を作る上で注意したいのが、「相手へのおもいやりを忘れない」という事です。例えば、引っ越し先が憧れの土地や物件だったとします。引っ越しの挨拶状を送る方、住まいやその生活基準はさまざまです。中にはさまざまな理由から、安価な賃貸に住んでいる方もいらっしゃいます。
そういった中で、「ついに憧れのタワーマンション〇〇に引っ越す事が出来ました」とか「ついにあの〇〇区に引っ越しました。自分も〇〇区民の仲間入りです」というような、相手に自慢と受け取られるようなメッセージは明らかにマナー違反といえます。
自慢は入れず、あくまで相手を思いやる気持ちで引っ越しの挨拶状は作るようにして下さい。
引っ越しの挨拶状における例文
先にお伝えしたポイントを押さえながら引っ越しの挨拶状における例文を作成しました。転居を伝えるメッセージを作る際の参考にして下さい。
拝啓
盛夏の候暑中お見舞い申し上げます。
降りしきる蝉の声に夏の盛りを感じる頃になりました
このたび下記(左記)住所に転居いたしました
ゆったりと暮らせる緑の多い場所に引っ越しました
近隣へお越しの際は是非お立ち寄り頂けると幸いです
敬具
令和○○年○月
新住所 〒○○○○○ ○県○市○区○ ○○(番地やマンション名) 電話○○○○○
氏名
仮にかなり親しい友人だったり、近しい仲の人間に当てた挨拶状であれば、駅からの最寄りや近くのもの、周囲の環境を伝えるのはマナー違反にはならないです。
また、小さな一戸建てとかささやかな…といった、“自慢”にならないような文言であればマナー違反にならないので加えても問題ありません。
また、例文のように季節のメッセージを加えるとより丁寧な印象となります。
引越しの挨拶状にはマナーを守った一言メッセージを添えて!
引っ越しの挨拶状というシンプルなものであっても、マナーを守ったメッセージであればもらった側も大変嬉しいものです。自慢話テイストにならないようメッセージを受け取った側が純粋にこちらの転居を喜んでもらえるような挨拶状の作成を心がけて下さい。